中国茶サロン活動報告

中国茶サロンは7月2日に活動を行いました。

今回のサロンのテーマは、”七夕”でした。
担当者2名が素敵なゆかたを着て、出迎えてくださり、皆それぞれの願いを短冊に書いて、笹につけました。


今回のサロン活動の担当者達

テーブルセッティングは、七夕と言うことで、ブルーのテーブルクロス(夜空)に銀色のテーブルセンター(天の川、銀河)がひかれていました。


テーブルセッティングの全体イメージ

小皿は、星型の透明なガラス皿などで、天の川の周りの星をイメージされたそうです。
テーブルの真ん中には、織姫と彦星をイメージしたフラワーアレンジメントが、飾られていました。周りには、星型のランが散らされていて、夜空に輝く星達が二人を囲んで、祝福している様で、とても素敵でした。


織姫と彦星をイメージしたフラワーアレンジメント

ウェルカムティーは、鉄観音のアイスティーでした。
その後、ホットで六安瓜片と台湾の木柵鉄観音を頂きました。
どれも、とても美味しかったです。

お茶菓子には、手作りの杏仁豆腐もあり、星型のスイカが上に添えてありました。
さらに、六安瓜片の茶葉がまぶされていました!
他にも、蓮の実やドライフルーツ、おかきなどもあり、こちらもおいしく頂きました。


杏仁豆腐やライフルーツなどのお菓子

七夕は、中国から伝わった伝説だそうです。
短冊を笹に飾る習慣は、江戸時代からはじまったもので、日本以外では、見られないそうです。

機織の織姫と牛飼いの彦星のお話、かささぎ達が天の川に自分の体で橋を架けてくれるお話などながら、楽しいひと時を過ごしました。
ちなみに、七夕に降る雨は、催涙雨と呼ばれるそうです。。

中国で、七夕用の笹を手に入れることは、とても大変だそうで、今回は担当の方が、奔走して手に入れて下さったそうです。

担当の方の御尽力により、ロマンチックで幸せな時間を過ごすことが出来ました。
今夜、織姫と彦星が出会うことが出来ますように。。


お茶会の様子1


お茶会の様子2

中級茶芸師への道・ファイナル

いよいよ本番です。

姿かたちも点数のうち、とAラインの旗袍を着て、それに合った刺繍入りのスリッパも持って行きました。

筆記テストは、引っかけ問題に引っかかっていなければ問題がないかな。

茶葉の見分けは初日に褒めていただいたのに気をよくして真面目にやったのでもっと没問題。ホメホメしてくださった先生が初日に帰ると知らなかったばかりにサインと写真をいただき損ねたのが悔やまれます。

実技の道具は蓋碗と茶缶、箸置きなどは青花で揃え、青に映える赤いランチョンマットを持って行きました。
自分の道具でやった為か、終始リラックスして表演することができました。
道具を揃えてアイコンタクト…3人の先生の誰とも目が合いません。
蓋にお湯を注ぎ、ひっくり返してから蓋碗を持ち上げ、揺すります。持った瞬間、お湯の温度が低めかも、と思いました。茶巾で蓋碗の底のお湯を取りつつ、どうすべきか考えます。
1.茶葉を増やす。失敗して量が増えちゃったと思われる危険性があるから却下。
2.抽出時間を長めに取る。でも、流れるような動作を断つことは出来ない。
茶葉がうまく入ったのでちょっと安堵しつつ、聞香。
またしても先生と目が合わなかったので、見過ごされるといやだなあと「請聞香!」とアピール。
お湯を8割注ぐために蓋をあけると、やっぱり全然茶葉が開いていません。高めの位置で注ぎ、ここで長めに抽出時間を取ります。立ち上がって90度の角度で曲がり、かがんで先生の目を見て、「請品茶!」「請渇茶!」と言いました。ランチョンマットを押さえつつ、お盆を持って下がります。お片づけして終了。
お湯の温度をフォローする心の余裕がある自分でにビックリするくらい会心の出来でした。

自分の茶芸が(本人比で)日に日に洗練されて行くのがとても楽しく、嬉しい6日間でした。
お茶の知識の引き出しの中に、またストックが増えたのも嬉しい限りです。同じ班になった方も本当に楽しくて性格の良い方ばかりで、一緒の班になれて良かったです。あのメンバーであればこそ、毎日遅くまで練習が出来たのだと思います。今後も折に触れて仲良くしていただければと思います。あ、これは社交辞令じゃなくて本気です。今後ともよろしくお願いいたします。

夕食時に手首をクルンとする代わりに、夕食後に花茶を淹れました。
ああ、終わったんだなとほっとしつつ、ちょっと寂しくなりました。

中級茶芸師への道・5日目

午前中は昨日までに習った理論・茶文化の総括とくじ引き、午後は評茶についての講義でした。

徐南眉先生が「今日の総括をきちんと復習したら80点は取れるわね」「教科書を読んだら90点ね」とプレッシャーをかけてきます。
資格免許を取得できた暁には点数と評価がもれなく記載されるので、高得点を狙いたいところです。心也清の初級・中級・上級クラスのノートやプリントも読み直そうと思います。

くじでは花茶になりました。
ジャスミンティーは上海に来てからはあまり飲まないのですが、馴染みのないものの方が、逆に詳しくなれて良いかもしれません。
軽く練習をしたところでお昼休みになりました。

午後の授業は去年評茶員の資格を取得したので、知っている内容だけだったら退屈かなと思っていたのですが、香りの成分は分子の結合の形が違うと違う香りになるというお話や、水はアルカリ性ではなく弱酸性の方がお茶に適しており、虎咆泉の泉も弱酸性である(そういえば、味覚訓練の授業のためにわけていただいた龍井の茶農家の水も酸性でした)というお話、雲南の方ではお金がないばかりに麻薬を作っている農民に対し茶葉を作るよう指導する政策を取り、このところのプーアルブームもありその政策がうまく行っているというお話など、興味深いお話を沢山伺うことができました。
また「雲南に行ってプーアールを飲んだとき、痩せる効果を実感しました。でも職業柄、特定のお茶に肩入れすると評茶の時に肩入れしてしまうようになるのでずっと飲み続けることが出来ません」というお話の中にプロ意識の高さを垣間見た気がします。
こういったお話に興味は尽きません。
資格の取得には関係なく、こういった専門家の1日講演会などがあればいいのになと思いました。

明日の本番で使うのと同じ茶葉を購入したら、家に帰って実技の練習です。姿見を居間に移動して、茶車を開きます。
18珠でやっても19珠でやっても20珠でやっても味と香りが薄いような。
よくよく見ると、教室でやったときよりも外形の珠が小さく、茶殻の成熟度が高いような気もします。
評茶員を受けるときに購入した天秤を引っ張り出して震える手で測ったら、2g=23珠。
ショックを受けつつ今日気づけたのでまだマシ、練習する時間と心の準備をする時間があって良かったなと前向きに考えて、本番は頑張ろうと思います。

寄稿by東塚