今年のゴールデンウィーク(5/1~5/3)に例年のように銘茶産地めぐりをしてきました。
今回は、一昨年の「キーマン紅茶」(安徽祁門)、昨年の「太平猴魁」(安徽黄山市黄山区)に続き、中国十大銘茶の1つとしてあげられている「六安瓜片」の産地と製造を見学するため、同じく安徽の六安市金寨県を訪ねました。
例年と比べ、今回目的地の六安市が遠いため、上海からの出発を早朝の7時にしました。
約7時間のドライブ(走行距離600キロ近く)を経て、午後2時ころにまず六安市にある、今回訪問先の「安徽省六安瓜片茶业股份有限公司」に到着しました。
安徽省六安瓜片茶业股份有限公司は「徽六」という六安瓜片有名ブランドを持つ、六安市大手の茶葉製販民営企業です。事前にその会社の営業経理に訪問の段取りをしてもらいました。
六安瓜片茶业股份有限公司本社正面写真
六安瓜片茶业股份有限公司店内写真1
六安瓜片茶业股份有限公司店内写真2
上海からの日本人のお客さんということで、董事長の曾さんが自らある生産基地に案内すると会社で待ってくれていたスタッフが説明しました。大きな騒ぎを起こしてしまったと不安を抱えながら、出された自社生産の「六安瓜片」を飲んで、董事長を待ちました。
ここでハプニングが起きました。綺麗に内装されている店舗を写真で取ろうと思い、持ってきたデジカメを取り出し、いいと思う陣取りをして、いざデジカメの電源ボタンを押しますとなんとデジカメは動きませんでした。冷や汗をかきながら原因を調べ、家を出るときに充電中のバッテリーを持ち忘れたことが原因でした。しまった!デジカメが使えませんと、今回旅行の目的の大半はパーになる気がしてきました。
早速車を出して、六安市内を巡り、同じ機種のデジカメを売っているところを探してみました。だめでした。
仕方がなく、使い捨てのフィルムも探してみました。それもだめでした。あきらめずに代替策として、フィルムのバカチョンカメラを買いました。フィルム写真がブログに載せられなくてもないよりはマシと思いました。
訪問先の会社に戻ってきましたら、董事長の曾さんもうすでに待っていました。挨拶をして、すぐさま董事長が乗っている先頭案内車に尾行して、生産基地に向かいました。
走ること4、50分、現在生産中のある生産基地に到着しました。金寨県の響洪甸というところでした。時間は午後4時ころでした。
見学した六安瓜片生産基地の外見
(複数箇所があるそうです)
ちなみに同社が建設中の生産基地写真(今回訪問の基地とは別基地)
生産基地が面している川の風景
生産基地の周りに栽培されている茶樹
この基地での「徽六」ブランドの六安瓜片の紹介や製造工程見学・体験を終えたのはもう6時過ぎたところでした。
董事長本人は私達の途中で別件で六安市に呼び戻されましたが、会社の他の2名のスタッフが終始アテンドしてくれて、車で1時間ほど離れた私達次の訪問地霍山県のホテルまでに案内してくれました。おかけ様で分かりにくい道で迷わず早く目的地に到着が出来ました。
ちなみに六安市霍山県には昔有名な「霍山黄芽」という黄茶がありました。いまでも「霍山黄芽」という品種名が使われていますが、もう「悶黄」という発酵工程のない緑茶の製法に切り替えました。今回の旅で「霍山黄芽」という緑茶も少し買ってきました。写真も取りましたが、フィルム写真ですのでご興味のある方は、店でご覧に来てくださいね。
次回は今回見学した六安瓜片の製法を披露します。(デジカメ写真付き!ご期待ください)