心也清茶社第一回高級茶芸師資格受験講座開催のお知らせ

心也清茶社は以下の要領で第一回高級茶芸師資格集中講座を開催いたします。
参加希望者は12月7日(金曜日)までに茶室にお申し込みをしてください。

開催日程  2008年1月11日(金) 又は12日(土) からの六日間 
開催場所  上海心也清茶社
開催時間  午前9時~午後2時半
提出書類  写真3枚(パスポートサイズ)、パスポートのコピー、最終学歴証明書のコピー
募集人数  先着20名
参加費用  4000元/人

その他詳細については心也清茶社までお問い合わせください。

心也清茶社第7回中級評茶員資格受験写真集

心也清茶社第7回中級評茶員資格試験は、2ヶ月に渡る合計8回の講義が開催された後、11月11日に浙江大学茶学学科にて、行われました。
心也清茶社からの17人の受験者は朝7時半に古北から杭州に赴いて、筆記試験と実技試験を受けました。


浙江大学の先生が心也清茶社で講義をしている風景。


資格試験参加者の受講風景。


2台のワゴン車に分乗して、受験者が浙江大学茶学学科に到着。


試験前の短い一服時間、緑茶を飲みながら早速勉強再開。


資格試験受験者が筆記試験を受験中。


実技試験を受ける前の試験台割り当ての籤引き風景。


実技試験の受験風景。


資格試験終了後、先生達との和やかな会食風景。

“和のサロン”(第3回)のご報告

去る11月3日(土)日本舞踊の鑑賞と呈茶という予定が、演者 北川祥子さんの急病により、大幅に内容を変更し、急遽「風炉 濃茶点前」(裏千家流)を鑑賞していただき、その後に呈茶ということになりました。

 午前の部には、上海の若手芸術家(画家 胡煒さん)が毎回出席され、ご多忙な日々を癒す貴重な時間になっているとのこと。お役に立ててうれしいかぎりです。

 又、午後の部には、お子様連れの奥様や、中国の方々、表千家流経験者の方など合計10人という人数で、四畳半に大詰めでお座りいただきました。

 3人の小さいお嬢様たちがきちんと正座してお点前を見学し、 その後「特製カクテル抹茶」をおいしそうに飲み干してくれました。

 お母様方の躾(しつけ)もよろしく、きちんとごあいさつができ、次々世代の日本女性を見た思いで心が温かくなりました。

 次回も又、工夫を凝らした内容でサロンを開きたいと思っています。

 乞う ご期待!


午前の部風景1


午前の部風景2(呈茶)


午後の部風景1(紅茶のデモ) 


午後の部風景2(呈茶)

「武夷山岩茶見学&世界遺産観光」ツアー開催のお知らせ

平素よりご愛顧を賜り誠に有難うございます。
皆様におかれましては上海の短い秋を如何お過ごしでしょうか。
さて、日頃より「心也清」でお茶の勉強をされている方々の中から、武夷山に行ってみたいという要望が多々ございました。
そこで「心也清」では昨年に続き、好評を得ている「武夷山岩茶見学&世界遺産観光」ツアーを下記の通り主催いたします。

参加希望者は11月16日(金)午前中までに「心也清」に申し込みをしてください。先着20名です。参加者資格は特に限定しませんのでお友達、ご家族のご参加も歓迎します。

              -記-

日程 : 11月30日(金)~12月2日(日)2泊3日
     (30日の夜に上海を出発、12月2日の夜に上海戻り予定)

内容 : 
武夷山は世界自然遺産と文化遺産として有名ですが、烏龍茶発祥の地としても名高いです。
今回ツアーは、様々な伝説がある四大岩茶のトップ・ブランド「大紅袍」の茶樹を訪ねて、武夷岩茶の10大伝承人と称されている、岩茶作り手名人の王さんと劉さんの茶園または岩茶・紅茶工場を見学、九曲渓の川下り、正山小種の生産地見学・観光等盛りだくさんの内容を予定しています。(内容は天候又は時間等により若干変更の可能性有り)

費用 : 3000元(予定)  (昨年の実積による)
  (上海・武夷山往復エアチケット、ホテル代、食事代、車チャーター代、現地ガイド代、入場料含む)

* 最少人数6人で決行となります。
* お申し込み時にパスポートコピーが必要です。
   
皆さんのご参加を心からお待ちしております。

安渓鉄観音工場見学記(下)

今回は鉄観音茶製法(林家製造現場記録)を詳細に紹介します。

工程ごとに写真や映像交じりで説明します。

1.晒青(いわゆる萎凋)
ビニールシートの上に生葉を散らし、日差しの強弱によって晒青を5分~60分で実施します。



2.晾青
空調室において、ざるの上に生葉を広げ、約16℃の室温で茶葉を冷やします。
茶葉の状態を見極めて、晾青を1時間~5時間程度で実施します。


3.揺青
一回目:揺青機に茶葉25斤を投入して、揺らすこと約2分で茶葉を取り出し、ざるに広げて空調室に約2時間ほど入れます。




                                                           


                                                           


                                                           

二回目:ざるに広げられている茶葉を集め、再度揺青機に入れて揺らします。茶葉の香りや水分の変化を確かめながら揺らす時間を決めますが、20分~30分程度で茶葉を取り出し、再びざるに広げて、空調室に24時間~48時間寝かします。



4.殺青
揺青の終わった茶葉を円筒式殺青機に移して、約230℃で2分~5分程度の殺青工程を行います。
殺青の終わった茶葉を地面に敷いている赤い布に出します。

                                                           

5.去紅辺(茶葉周りの赤く発酵した部分を除去する作業)
人力で布に包まれている殺青後の茶葉を8~10回程度で地面に叩き付き、そしてざるに広げてから適切に揉み、発酵した「紅辺」を落します。
さらにざるを振って粉茶を取り除きます。

                                                           


                                                           

6.初揉
①平揉
「紅辺」を取り除いた後に、さらに荒熱を取ってから茶葉を布が敷かれている籠に入れて、布で茶葉を包んでから丸めます。


布が破れないように布で丸められた茶の団子を丈夫な黒いビニール袋に入れてから、「平揉機」にはめ込み、茶の団子を小さく、きつく丸めます。


                                                           


                                                           

②包揉
「平揉」でできた茶の団子を「包揉機」にはめ込み、転がしながら揉みをかけます。

                                                           

7.解塊
きつく、小さく丸められた茶の塊りをばらばらにほどきます。

                                                           

上記工程6と7は7回~8回ほど繰り返しに行います。

8.初乾
茶葉をあみのざるに広げてからドアのあけたままの乾燥機に入れて乾燥します。温度の変化は38℃から始まり、3-5分で54℃くらいにあがります。

                                                           

9.復揉
初回乾燥後の茶葉を籠の中に敷かれている布に入れて、丸くまとめ、黒いビニール袋に包み、「平揉機」で絞り込んでから「包揉機」で転がしながら再度揉みをかけます。「初揉」と同じように上記工程6と7をさらに5~6回ほど繰り返します。
「復揉」作業が終わったら、形を固定させるために、お茶を包んだ袋はそのまま20分ほど置かれます。


そして袋を開け、丸められた茶葉をばらばらに解します。



10.乾燥
乾燥機(ドアは開けたまま)で3時間ほど、52℃の温度で茶葉を乾燥させ、最終的に荒茶が出来上がります。