高級評茶員への道・第七回

今日は茉莉花茶の加工工芸の勉強でした。
ワタクシ、中級茶芸師の実技テストが茉莉花茶だったので、以来思い入れは人一倍☆だから結構詳しいのよねー、今日は楽勝♪と思っていました。


講義中に使われた「龍珠」というジャスミン茶。

でも「貧乏な人たちは、白蘭花で着香したお茶を飲んでいます。ジャスミンの花ばかりでなく、香りの上げ底をするために白蘭花を使っても、白蘭花の香りがするものは『透蘭』といって評茶では否定的な意味で使われていますが、最近はわざと白蘭花の香りが残ったものを作ることもあります。今はお金持ちになった人でも、昔から馴染み深い味が好きだから、ホンモノの茉莉花茶よりもそういった味の方が好きだからとよく売れています」という話は初耳でした。昨今の清香ブームで昔ながらの焙煎の鉄観音が少なくなっているということはよく聞いていましたが、茉莉花茶もそうなのか…でも私も有名なラーメン店のこだわりの味よりもサッ○ロ一番の塩味のラーメンが一番好きだしなー…。
あと、高級な花茶を作るときは花の香りをつけるのは時間が少なめで温度も短めだという話は知っていましたが、低級なお茶を作るときにその花を再利用しているという話は知りませんでした。
結構詳しいつもりでいても、やっぱりまだまだです、本当に中国茶は奥が深く、学んでいて楽しいです。


講義中に使われた「女児環(茶)」というジャスミン茶。

午後は、形が違う花茶の味比べをしたり、同じ会社の違う等級の茶葉の味比べと「見た目は悪いけれど味は美味しい謎の花茶…あなたならいくらの値段をつける?」というクイズのような試飲をしました。


講義中に使われた「蝦針」というジャスミン茶。

また、工芸茶というお湯の中で美しく花開く花茶をいくつか見せていただき、見た目で「どれが好きか」のアンケートを取られました。


「どれが好きか」–八種類の工芸茶。

どうも私の趣味はオーソドックスらしく、3、4人の同学と全く同じ3つを選んだので、同じのを選んだ方々に「うわー。夫を取らないでくださいねー(笑)」「うわー。旦那様を紹介してくださいよぅ(笑)」「うわー。一緒に合コンは行けませんねー(笑)」と軽口を叩いていたのですが、『生きた日本語を学びたい』と研究熱心な大江先生に「ゴウコ?ナニソレ?」と聞かれました。「えー。ゴウコではなく、ゴウコンです。合同コンパという言葉の略です(中略)」と、全く役に立たない日本語をお教えしておきました。
普段、奥深い中国茶の世界をご紹介いただき、尊敬してやまない大江先生に教えられることはあっても、私が教えることなんてないだろうと思っていたのですが…まさかそんな言葉を教えるとは…申し訳ない気持ちでいっぱいです。
ちなみに寒かったので帽子を被っていたら同じ班のAさんが「あっ!!その帽子で思い出したけれど、武夷山で転んでいたよね?」とほぼ一年前の、出来れば思い出していただきたくなかった記憶を蘇らせていました。えー。出来れば忘れてください、そして二度と思い出さないでいただければ幸いです、大江先生&Aさん。

寄稿byとおこ

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