高級評茶員への道・第六回

今日はプーアル茶及び白茶の加工工芸と品質の特性について習いました。
プーアル茶、昔は散茶だとちょっとしか運べないので湿らせてしんなりさせたものを竹の皮に包んでえっちらおっちら半年~1年くらいかけて寒暖の激しい山岳地帯を、風雨に晒されながら運んでいたので作った直後のものと風味が異なるようになり、作った直後よりも味がまろやかで美味しくなったのだけれど、交通が便利になると味の熟成が足りないので創意工夫を重ねて1973年に熟茶の製法があみだされた(※大量生産は1974年にスタート)とか、ホンモノのプーアル茶は醤油のような色ではなく、褐色がかった紅い湯色であるとか、老樹のお茶の葉は条のしまりがゆるいけれど味がまろやかで厚みがあるとか、作り方だけではなくいろいろと興味深いお話を沢山伺いました。
白茶については2大産地があること、炒めたり揉んだりせず、萎凋後に乾燥させるという手法(焙煎もしくは陰干)で作られること、六大茶類の中でも産量が少なく珍しいものであることなどを習いました。また、古い白茶は漢方として使われているとか、解毒効果や美容作用があることも習いました。


顧先生が私達に白、黒茶の加工と審評について指導中。

解毒効果はあまり興味がないのですが…美容効果ですかー。興味アリアリです。えー…確か心也清の白牡丹、結構古いと聞いた記憶が。
あっ。でも、確か以前心也清の上級コースを受けたときに「お茶にはダイエット効果があるけれど、中でも熟茶はTP(※ティーポリフェノール)以外にも微生物の善玉菌パワーでダイエットに最適と言われている」とか習った記憶が蘇ってきました。
んもー、午後のプーアル茶と白茶の試飲は、ぐびぐび飲んじゃうよー、と胸をときめかせつつ、ランチタイムに突入。

個人であれば手に入れることが難しいホンモノの美味しいお茶のサンプルを試飲できるというのは、本当に得がたい機会です。
しかも、実技テストに出ることがナイ茶葉なので、ゆったり味わうことが出来ます。
まず、プーアル茶…ぐおーっと力強い味が…コレが本当に美味しいプーアル茶の力強さってヤツかしら、強烈だなー…はっ!!私達、洗茶、し忘れてない??
他のお茶は洗わないのですが、黒茶のみ、評茶形式でも一煎目は素早く捨てないとダメだって習ったのに!!
しまった…に、2煎目の味の方が重要だって、せ、先生言っていたよね?と1煎目はちょっとだけ飲んで、湯色を見てから2煎目にGOです。
美味しいなー。酸っぱいかなぁ。書いてあるからわかるけれど、、、自分ではそこまでわからないかしら。難しいなー。


講義中に使われたプーアル茶サンプル。


プーアル茶の茶湯。

白茶はどうも味が好きになれない…うー。青っぽい味、苦手です。
同じ班の人は「こんなに甘くて爽やかで美味しいのにー」とぐびぐび飲んでいました。私の分まで美しくなってください…。


講義中に使われた白茶サンプル。


白茶の茶湯。

福井先生が、心也清で売っているプーアル茶のどれが一番高いか当てクイズに誘ってくださいました。うちの班のKさんが、授業中に台湾茶で同じことをしたののリベンジかもしれません。
こ、これかなぁ…と指差したのがビンゴでひと安心。
班章という地域で取れたものらしいです。
私は自分の舌をあまり信用しておらず、最近は安心のブランド(※プーアル茶で言えば大益)で、しかも絶対に美味しいだろうというものしか買わないのですが、最近、「少しはわかるようになってきたかもしれない」という手応えを感じはじめました。福井先生のように岩茶を飲んで「このお茶は山の標高が低いね」と言えちゃうようなレベルには程遠いのですが、この講座に参加する前の自分と比べて、随分と進歩できているように思います。

寄稿byとおこ

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