高級茶芸師への道☆プロローグ

3月10日に、いよいよ高級茶芸師の資格試験講座が始まる、と小周から電話連絡をもらいました。

小周や小孫による茶芸の復習班にも申し込もうかな、と思いつつ、今まで心也清で仲良くなった友達で、去年一足先に高級茶芸師の資格を取得した友人によるお手前を見るのも勉強になって良いな、と思いました。
今月、たまたまそんな友人の家に遊びに行く機会がありました。

高級茶芸師にお茶を淹れてもらう、考えてみればとても貴重な体験です。
彼女のお手前は流石にとても優雅で、かつ普段からよく淹れているので手馴れた感じで安心感もあります。

自分でよく中国茶を淹れる人はわかると思うのですが、お茶を淹れて、お客様の杯子の中を気にしつつ、丁度美味しいお茶を抽出し、かつおしゃべりを楽しむというのは結構大変です。
私、何度「ウッカリお茶が濃くなりすぎる」という状態に陥ったことか…。

だから、お茶会に行った人が交代で茶主人をやるというのは、とても自然なことです。

一緒に遊びに行った友人は、高級茶芸師で、しかも去年の春、心也清が頼まれた上海国際茶文化節茶業交易会で茶芸の表演パフォーマンスに出場した人。あの時はかっこ良かったなぁ。

もう一人の友人も当然、高級茶芸師。

このメンバーであれば、中級茶芸師のワタクシの出る幕はないわね、安心安心。ふー。高級茶芸師が淹れたお茶は美味しいわねぇ、ぐびぐび。

と思っていたら名指しでご指名。
え?お呼びじゃないですよ、私なんか。

「高級茶芸師が3人がかりで見守る中、お茶を淹れるなんて機会、滅多にないわよ?」と3人がかりで説得されました。

んー、確かに。
じゃ、不肖ワタクシ、お茶を淹れさせていただきます。

人生には3つの「さか」がある。上り坂、下り坂、まさか。
まさかこのメンバーで私が茶主人をやるとは…緊張するわぁ。

あら?誰もこっち見てない。気のせいかしら…絶対に気のせいじゃないわね…。

…えー、おかげさまで私の実力がおしゃべりに夢中な高級茶芸師の気を散らすほど、不味くはないことがわかりました(笑)。

茶芸は美しい所作や、華やかなテーブルコーディネートにばかり注目が集まりますが、実は一番重要なのは「味」だと、きっと友人達は体で教えてくれたのでしょう。

こらーっ!全然見守ってくれなかったじゃないかー!自分が淹れたくなかったからって適当なこと言ったわね?騙されたー、むっきー!!とか思ったらきっとバチがあたりますよね。ま、本当に見守られたら緊張して挙動不審になるところが、リラックスしてお茶淹れられたし。

やっぱり小周や小孫による茶芸の復習班、受けた方が良いかな、そして友人とのお茶会では、妙なシタゴコロは持たずに純粋に楽しく過ごすべきだと思いました。

もう、「見守る」って言葉には騙されないぞ(ココロノコエ)。

寄稿byとおこ

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