宜興紫砂壷見学の旅(下)

宜興陶磁博物館
渋滞で時間が押してしまい、私たちに残された時間は買い物時間を含めて1時間のみ。
マッハのスピードで博物館を見学しました。


宜興陶磁博物館外見

7千年も前の時代から始まり、秦漢の時代、明清時代を経て現代に至るまで、古今東西の逸品が展示され、また、著名な作家の作品も数多くありました。
徐秀棠さんの兄、徐漢棠さんの作品もありました…兄弟揃って人間国宝だなんて驚きです。
とても興味深く、もう少し時間にゆとりがあればじっくりと鑑賞できるのにと、仕方のないこととはいえ天候と渋滞を恨めしく思いました。

お買い物
徐秀棠さんの会社の3階にあるショップで形の可愛いもの(値段も可愛い)を二つ、博物館の脇にある工作室で、気の良さそうなおじさんが作ったというシンプルな壷をひとつ、計三つの壷を買いました。


徐秀棠さん会社の3階にあるショップ

おじさんの壷は、パンフレット曰く「中国陶瓷芸術展『中陶方?杯』銅賞」受賞作品なので、今は工芸美術員のおじさんがこれから奇跡の大出世をして国宝になってくれないかなと妄想しつつ、早速岩茶で煮込んでみました。
ちなみに徐さんのところで購入した二つの壷は、紅茶用と鉄観音用にする予定です。早く煮込みたい、そして使いたい気持ちでいっぱいです。

ランチ(上海賓館にて)
ベルサイユ風味な中華料理屋さんと言えばよいのでしょうか、インテリアが煌びやかなロココスタイル、リモージュ風の深皿(コテコテ洋風)に清湯なスープ(明らかに中華風)、ピンクの薔薇模様のお皿(セレブ風味)に筍料理(力いっぱい庶民派)という、とてもヨーロピアンな内装と食器の、美味しい地元料理屋さんでした。


地元料理&ヨーロピアン風の食器


ヨーロピアン風の内装

シュールでしたが、面白かったです。食事は文句なく美味しかったですし。

最後に
心也清のツアーは楽しいばかりでなく、とても貴重な体験をさせていただける、文字通り「有難い」機会だと感じています。
欲を言えば徐さんにお目にかかりたかったのですが、よくよく考えてみれば人間国宝のご自宅にお邪魔できただけでも、十分光栄なことですよね。
今回も素敵なツアーをありがとうございました。

<おわり>
寄稿by東塚洋子
写真by心也清茶社

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