中級茶芸師への道・2日目

6月26日(木)
今日の講師は周智修副研究員という、知的な女性の方でした。
中国茶葉学会の常務副秘書長にして茶葉研究所の職業訓練センターの主任です。バリキャリってヤツでしょうか。かっちょいいです。


周先生が講義中

本日のスケジュールは午前中:中国茶の淹れ方と茶器の説明、午後:緑茶の淹れ方の講義と練習でした。
午前中は科学的な見地から美味しいお茶を淹れ、芸術的な視点から美を追求して茶芸師は結果だけではなく経過の美しさが重要だというお話と、茶器を陶器・磁器・ガラスといった材質のわけてメリットデメリットの説明、茶器ごとの使用方法と良い器の選び方などの話を伺いました。
紫砂壷は茶漉しの部分が蜂の巣形であると手入れの際に手間がかかり使い勝手が良くないと心也清で教えていただいていたのですが、お茶を淹れる際には茶葉が詰まりにくく、淹れやすいので良いということでした。
なかなかうまく行かないものです。「兎角に人の世は住みにくい。」ってことでしょうか。これは漱石の『草枕』という本の有名な書き出しの一節で、「住みにくさが高じると、安い所へ引き越したくなる。どこへ越しても住みにくいと悟った時、詩が生まれて、画が出来る。」と続きます。住みにくい=上海暮らし、詩・画=芸術 ≒茶芸と我が身に置き換え、美しくって更に美味しいなんて最高だわぁ、と理論をかなり飛躍させて自分を鼓舞しつつ、午後はいよいよ茶芸の実技です。

緑茶かー、結構レッスンに通ったし清明節前にいっぱい買ったのを沢山飲んでいるし余裕かなぁと内心ちょっと思っていたのですが、思いあがりも良いところでした。
立ち姿や座っている姿勢は優美に。コップをひっくり返す、何かを取るという仕草も美しく円を描くように、そして動きは流れるように連綿と。素敵な笑顔とアイコンタクトも忘れずに。
講師の先生がお手本として解説つきでゆっくりと、次に通しで茶芸を見せてくださった後、班ごとに分かれて自主練です。
お互いに厳しく注意していこうというポリシーで切磋琢磨です。


茶芸の自主練習


周先生が茶芸練習を指導

同じ班の皆様のお陰で、「机の下の脚からして違いますから(×ズボンなのを良いことに開いてる○そろえた後、片足をちょっと後ろに)」という状況から比べれば格段に進歩出来たのではないかと思います。
ふと気づいたらうちの班の人以外誰もいない!私たち、かなり頑張ったかもっ!!
家に帰っても頑張りは続き、連綿とした動きを心がけて夕食時にやたらと手首をクルンとまわし、夫にかなり不審がられました。どんなに不審がられても、曲がるときは勿論直角です。
頑張りの方向性がちょっと違う気もしますが、気にせず明日も頑張ろうと思います。

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